夜に目を閉じて、朝を迎える。
こんな何気の無い僕たちの本能的行動。
この目を閉じた時の『暗闇』という名の恐怖を僕は…知らなかった。
『消える世界』(第1話)
夜。
朝。
そしてまた夜。
これを何度も繰り返す。
それが日の始まりと終わり。
僕がこれまでに繰り返してきた、日々。
朝に会社に行くのも、
夜に疲れた体を引きずって、この家に帰ってくるのも…。
全部この時の為。。
明日と言う名の日を迎える為。
目を閉じる度、明日への希望と不安が脳裏をよぎる。
これは何年も毎日毎夜してきた事。
だから特に問題は無かった。
朝、目が覚めると。誰もいない世界になっていたら…。
僕は生きていけるのだろうか?
なんて事を考えながら、深い暗闇に堕ちて行った。
僕は目を開ける。
周りを見渡す。
何も変わりの無い朝。
ただ、全ての音が無音にかき消されたように何も音がしない。
朝早く起きすぎたのか…?
いや、時計の短針は7。長針は6の数字をそれぞれ半分にしている。
仕事へ向かう時の普段起床している時間だ。
だけどなぜか『毎日』を感じるべき音がしない。
いつもの小学校へ登校途中の子供達の声が聞こえない。
いつものうるさい車のエンジン音が聞こえない。
いつもの隣人(弟)の大音量で聞こえる音楽が聞こえない。
「どうしたんだ…?」
僕がそうポツリとつぶやいた声が、この無音という名の空間を切り裂く。
再び無音が包む時、無音の悲鳴が聞こえてきた。
…耳鳴り。
とりあえず1階に降りて、父と母に会おう。
というか誰かに会わねば…。
『今この世界が自分一人だけ』という錯覚に陥るのが嫌だった。
だが、それは錯覚じゃなかった。
居間。
両親の部屋。
妹の部屋。
弟の部屋。
トイレ。
風呂場。
どこを覗いても。
外へ出てみても。
人の姿どころか小動物や虫の姿さえも、見当たらなかった。
また、無音が悲鳴をあげた。
あとがき
駄文失礼orz
久しぶりに書いたのでご了承下さい。('A`)
とりあえず連載モノで天使が降りてくるまでは1話だけになるかもしれません(待)
朝無理やり起こされて脳汁ドバドバの時に書いてみました。
しかもメモ帳に書いたのじゃなくて、HTML直書きです(死)
つまり見直しなんてしてません。(ぉぃ)
まぁいつまでも工事中なのは寂しいので置いておきますね。